双信工業株式会社

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双信工業は両面テープ、シール・ラベル原紙、粘着剤の総合商社です

粘着とは

粘着剤の原料

基材

 基材になるものは次のようなものがあげられます。
・ 弾性体:天然ゴム、合成イソプレンゴム、スチレン-イソプレン-スチレンゴムポリイソプレンゴム
・ 高分子物質:ポリアクリル酸エステル、及びその共重合体、シリコン系樹脂
  弾性体を基材とする場合は、軟化剤(可塑剤)で軟らかくして(弾性体の分子結合を緩める)粘着付与剤を添加して粘着力を発現します。
先に述べた粘着の挙動は、夏冬の気温差を克服しなければなりませんので、基材のガラス転移点Tg(二次転移点とも云う、物質を構成する分子が凍結して動けなくなる  温度)が低い弾性体ほど寒暖の差に左右され難い筈です。
  ガラス転移点は、分子凝集エネルギー密度と密接な関係があり、ガラス転移点の低いものは、分子間凝集力が小さく粘着力が弱い。此の弾性体を被着体の表面に濡れやすくする為に軟化剤で軟らかくして流れ易くします。

軟化剤

 軟化剤としては液状ポリブテン、鉱油、液状ポリイソブチレン、液状ポリアクリル酸エステルがあげられます。
軟化剤は、弾性体とよく相溶し、組織内に均一に分散して、ゴム弾性体の結合を緩和します。その作用の仕方には2つあります。
  o ゴム弾性体との相溶性即ち膨潤作用が強く、ゴム弾性体分子の相互の滑りを起こし、塑性流動を促す溶剤タイプ
  o 相溶性が比較的弱く組織内にコロイド粒子となって分散介在し、ゴムに一種の3次元網状構造を与えて潤滑性を与える非溶剤タイプのものその結果、低温性の改良効果がありますが、添加量を多くしますと凝集力が低下します。そして、低分子量の為に粘着剤表面に移行してくる事がありますので、全体のバランスを考えて使用量を決めねばなりません。
  軟らかくしただけでは、被着体の表面を濡らすだけで、粘着力が弱く弾性体の凝集力のみしかありません。これに粘着力を付与する為に粘着付与剤(タッキファイヤー)を添加します。

粘着付与剤

 粘着付与剤としてはロジン及びロジン誘導体、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、石油樹脂があげられます。 軟らかくなり固体表面を濡れ易くした弾性体に粘着力を与えるのが粘着付与剤です。
  ・ 凝集力、見掛け粘度の低下、臨界表面張力の増大が起こり、ある濃度  で最大の粘着力が得られる。
  ・ 軟化点の高い樹脂ほど低濃度で最大の粘着力が得られる。
  ・ 被着体の種類により粘着力の傾向が変わる。

一般的に好ましい粘着付与剤と言われるものには、以下のことが望まれます
  ・ 低濃度で高い粘着力が得られる
  ・ 高凝集力が得られる
  ・ 低濃度にも拘わらず良好な粘着性を示す
  ・ 耐候性の良いこと

充填剤

 亜鉛華、チタン白、炭酸カルシューム、クレー、顔料  があります。
充填剤は、増量によるコストの低減或は着色等が主な使用目的です。又、品質面では、凝集力の向上、耐熱性、電気的特性の付与目的で使用される場合もあります。
  充填剤に要求される性質は、均一分散し易く、物理的、化学的特性の低下が小さく、大量に充填出来、安価であることです。

老化防止剤

 粘着剤の老化は、酸化によるものと考えられます。一般ゴム製品と同様にゴム用老化防止剤の添加が必要です。大きく分けてフェノール系とアミン系の2種類の老化防止剤があります。老化の主因は、酸素によるものですが、更に熱や光により酸化が促進され粘着力及び凝集力の低下をもたらします。
  老化防止剤の作用は、その分子内に-NH-やフェノール性-OHなるラジカルと反応し易い水素を持ち、ゴム中に生じたラジカル等と反応して安定な物質にする作用を持っています。
粘着剤の構成と構成する物質のそれぞれの役割を列記しました。現在は、石油化学の進歩に伴い、高分子物質の供給が多種大量になり、合成樹脂があらゆる角度で開発される時代になっています。粘着剤の分野に於きましても、安価に大量に供給可能なアクリル酸エステルを主体に合成された粘着剤が主流になっていますが、粘着剤としての原理・原則は上述した理論に基づく事は言うまでもありません。
  粘着剤の性能も多種多様なものが可能になっておりますが、石油化学の広範な進歩と合成化学の活用が自在になっていることが挙げられます。

 


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